SF

「キングとジョーカー」

「キングとジョーカー」☆☆☆☆★ 作者:ピーター・ディキンスン 訳者:斎藤数衛 出版社:扶桑社(扶桑社海外文庫) 発表:1976年 発行:2006年11月 【途中までのあらすじ】 架空の英国王室で頻発しはじめたいたずら。はじめは些細なものだったが、や…

「ひとりっ子」

「ひとりっ子」☆☆☆☆ 作者:グレッグ・イーガン 編・訳:山岸真 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF) 発行:2006年12月 収録作品:行動原理 真心 ルミナス 決断者 ふたりの距離 オラクル ひとりっ子 「祈りの海」「しあわせの理由」に続く、グレッグ…

「グラン・ヴァカンス」&「ラギッド・ガール」

「グラン・ヴァカンス」☆☆☆★★★&「ラギッド・ガール」☆☆☆☆★ 作者:飛浩隆 出版社:早川書房 発行:2002年9月(「グラン・ヴァカンス」)、2006年10月(「ラギッド・ガール」) 全部書き終えたら長編3作といくつかの中短編で構成されるらしい「廃…

「くらやみの速さはどれくらい」

「くらやみの速さはどれくらい」☆☆☆☆★ 作者:エリザベス・ムーン 訳者:小尾芙佐 出版社:早川書房 発行:2004年10月 【途中までのあらすじ】 幼児期の自閉症治療が実現した近未来。主人公は、治療法確立前に成人した最後の世代の自閉症者ルウ。彼は、…

「イリアム」

「イリアム」 作者:ダン・シモンズ 訳者:酒井昭伸 出版社:早川書房 発行:2006年7月 ギリシア神話の神々と人間との戦いを主軸に、大きく3つのパートで語られる2段組765PのSF大作。とはいえ、今回は名作「ハイぺリオン」より、かなり路線をエ…

「シンギュラリティ・スカイ」

「シンギュラリティ・スカイ」 作者:チャールズ・ストロス 訳者:金子浩 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫) 発行:2006年6月 本当につい最近、「アッチェレランド」がヒューゴー賞の長編賞を受賞したばかりのストロスの第一長編。私は、SFマガジンの…

「ぼくがカンガルーに出会ったころ」

「ぼくがカンガルーに出会ったころ」 作者:浅倉久志 出版社:国書刊行会 発行:2006年6月 私は訳者あとがきが大好きです。特に引用とユーモアが上手い浅倉久志さんのあとがきは、図書館で本編も読まずそれだけ読んだりしてました。 邪道ですね。 さて…

「石の血脈」

「石の血脈」 作者:半村良 出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫) 発表:1971年11月 発売:1999年9月 課題図書の「殺人ピエロの孤島同窓会」が読書心を萎えさせる作品だったので、口直しに読みました。恥ずかしながら初読です。巨石信仰や人狼伝…

「火星縦断」

「火星縦断」MARS CROSSING作者:ジェフリー・A・ランディス訳:小野田和子出版社:早川書房(ハヤカワ文庫SF)発売:2006年5月 6月の課題図書1冊目(2冊目はまだ未定、相談中です)。2000年発表の火星SF。着陸直後に帰還船の故障が発覚した…

「『ベータ2のバラッド』その①…「プリティ・マギー・マネーアイズ」

「ベータ2のバラッド」THE BALLAD OF BETA-2 編者:若島正作者:サミュエル・R・ディレイニー、バリントン・J・ベイリー、キース・ロバーツ、ハーラン・エリスン、リチャード・カウパー、H・G・ウェルズ出版社:国書刊行会(未来の文学第Ⅱ期)発売:2…

「ドクター・ブラッドマネー」

「ドクター・ブラッドマネー」DR.BLOODMONEY 作者:フィリップ・K・ディック出版社:東京創元社(創元SF文庫)発売:2005年1月 5月の課題図書2冊のうち1冊目を読了いたしました。 「核戦争後のアメリカ西海岸」を舞台にした、1965年発表のS…

わが故郷、愛知県より友人が来ました。 彼は相当な読書家なので、彼と月1回、必ず読む本を決めることにしました。 今回は、 「ドクター・ブラッドマネー」フィリップ・K・ディック 「アマゾニア」粕谷知世 の2作品です。 ちなみに基準は 短編集は除外 二人…

いろいろあったのですが、まずは 「年刊推理小説ベスト18〈1963年版〉」 が入手できたことがニュースですね。 これは荒地出版社が出していた、海外ミステリアンソロジーの翻訳版。 私の目玉はスタージョンの「テレビ殺人事件」 なる短編です。 いみじ…

創刊600号記念、ということで544ページ。分厚いです。読者とプロの選ぶオールタイムベストも載ってます。海外短編ベスト50は結構読んでいたので驚きました。 読んでないのは以下の14編。 15位 「理解」テッド・チャン 16位 「祈りの海」グレッ…