dreamingjewels2006-05-02


 いろいろあったのですが、まずは

  • 「年刊推理小説ベスト18〈1963年版〉」

 が入手できたことがニュースですね。
 これは荒地出版社が出していた、海外ミステリアンソロジーの翻訳版。
 私の目玉はスタージョン「テレビ殺人事件」
 なる短編です。
 いみじくも翻訳家伊藤典夫さんが言うとおり、スタージョン
 ミステリにおいて実力が存分に発揮される作家なので、期待大です。
 原題がないのですが、おそらくは1961年に本国で雑誌掲載された
 「伯母さんを殺す方法」(ミステリマガジン78年8月号に掲載あり、但し
 私は入手しておりません)と同内容なのでしょう。
 ちなみに訳は神木光さんという人物。あまり聞かないですね。
 編者はブレッド・ハリディという人物。この人も調べは付けていません。
 1800円で購入しました。(当時の定価は400円。1963年の出版なら
 安い買い物でしょう) 

 もうひとつは

 創元SF文庫・定価1050円
 これは中村融さんによる日本オリジナルアンソロジー
 ハインラインやウォルハイム、ブラッドベリと気になる作家が
 目白押しですが、私の目玉はもちろん、「殺人ブルドーザー」。
 タイトルは有名なものの、翻訳はされず幻になっていた中篇です。
 きっとSF部分は弱いんだろうなあ、と思いつつも、
 スタージョン全集の表題作ですから、決してだめな作品ではあるまい
 と、こちらも期待大です。