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いろいろあったのですが、まずは
- 「年刊推理小説ベスト18〈1963年版〉」
が入手できたことがニュースですね。
これは荒地出版社が出していた、海外ミステリアンソロジーの翻訳版。
私の目玉はスタージョンの「テレビ殺人事件」
なる短編です。
いみじくも翻訳家伊藤典夫さんが言うとおり、スタージョンは
ミステリにおいて実力が存分に発揮される作家なので、期待大です。
原題がないのですが、おそらくは1961年に本国で雑誌掲載された
「伯母さんを殺す方法」(ミステリマガジン78年8月号に掲載あり、但し
私は入手しておりません)と同内容なのでしょう。
ちなみに訳は神木光さんという人物。あまり聞かないですね。
編者はブレッド・ハリディという人物。この人も調べは付けていません。
1800円で購入しました。(当時の定価は400円。1963年の出版なら
安い買い物でしょう)
もうひとつは
- 「地球の静止する日〜SF映画原作傑作選」
創元SF文庫・定価1050円
これは中村融さんによる日本オリジナルアンソロジー。
ハインラインやウォルハイム、ブラッドベリと気になる作家が
目白押しですが、私の目玉はもちろん、「殺人ブルドーザー」。
タイトルは有名なものの、翻訳はされず幻になっていた中篇です。
きっとSF部分は弱いんだろうなあ、と思いつつも、
スタージョン全集の表題作ですから、決してだめな作品ではあるまい
と、こちらも期待大です。